この1ヶ月のプロジェクトで学んだこと

だいぶ落ち着いてきたので、冷静になって整理してみる。
先日までとある小さなプロジェクトに参加していた。結論から話すと、そのプロジェクトは軽く炎上し、そして遅延していた。
そのプロジェクトへの参加から問題発生までの経緯はこのような感じだった。

・とある場所から仕事の依頼(以前に先輩がそのPJに応援に行っていた経緯有)
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・自分の参加が確定する(自分はそのPJの経験無)
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・話を伺いに行くと「想定:1機能4日/人を想定で、計2機能」との話
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・ふたを開けてみると「導入期間なし、2機能で6日というスケジュール」
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・矛盾を感じつつも穴を埋めようと軽い過剰残業が定常化
  ↓
・遅延発生

機能実現のための想定期間はいろいろなPJや案件によって違いがあるので言及はしない。ド短期なことも気にしてはいけない。
問題だったのは「(自身の作業で)穴を埋めようと過剰残業が定常化」してしまったことだ。

それの何が問題か?
問題なのは残業が定常化してしまったことではない。自身の判断でそうしてしまったことにある。

仕事を請け負っているのは自分個人ではなく所属会社・所属部署だということ

基本的に会社での仕事は、特殊なケースを除いて、自分個人が個人契約して遂行しているわけではなく、あくまで所属している会社・所属している部署の一構成員として業務に従事する。
つまりは自分が直接契約してるわけじゃなくて、間に会社(部署)を通して間接的に従事する形になる。
何か問題があった時に責任の所存は自分にはないのだ。そう、あくまで責任は背負うのは会社・部署。自己での責任を負えない限りは、そこで発生した問題を抱え込むべきではない。
納期遅延したりリリース後にバグが発生して頭を抱えるのは自分だけでは済まされないのだ。

自分はここで判断を誤った。
自分ひとりの判断でタスクの穴を埋めようと残業してその差分を埋めようと動いた。そして報連相を怠った。結果、無用に残業が発生し、負荷が一人にかかり、遅延が発生した。

待ちの姿勢は身を滅ぼす

「何で報告できなかったの?」
直接このような問いかけは受けたわけではないけど、きっと上司が聞きたかったことだと思う。
自分なりの答えを挙げるなら「逃げたくなかったから」「プライドを傷つけたくなかったから」。こんなところだろうか。
今思えば小さいことでぐだぐだしていたと思う。それと同時に「何かあったら助けてくれるだろう」という甘えもあったのかもしれない。

今回はたまたま上司が“状況が悪い”ことを察知して行動を起こしてくれたので遅延や問題に発展せずに済んだけども、もしタオルを投げてもらっていなかったらどうなっていたかわからない。
そんな小さなことで火の粉が生み出す可能性を作っていたのであれば、とても勿体無いことだ。

管理者側は状況を把握しなければならないし、実務者は状況を報告・連絡・相談しなければならない

当たり前のことなんだけど、改めて思うことがあったので管理者と実務者の立ち位置を整理しておく。

管理監督する側の人間は、実務に従事している人の状態や業務の状況、プロジェクトの進捗状況などを把握し、場合によってはコントロールしなければならない。

実務に従事する人間は、実業務の状況やプロジェクトの進捗等を管理監督者に随時報告し、何か問題があった場合は自己判断で行動するのではなく管理監督者に報告し判断を仰ぐこと。

気の持ち様として「自分が請け負っているような意識で働く」ことは大事だと思う。けど今回の経験はそれとは違うところでの問題。
恥かもしれないけど、この件で学んだことを忘れない&次に活かすためにもここに残しておく。